ドストエフスキー 悪霊 全2巻 スタイルと主題 池田健太郎訳 1969初版

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チェーホフの訳などで、実力を評価され、読み易く面白いドストエフスキと言われた池田さん訳の希少本。
ストーリーを重視した為でしょう。必ず付け足される、検閲で削除された、告白、の章が入っておりません。

そして読んでおりません。
印刷されて半世紀、誰も読んでなく、大事にとって置かれてたと思えるほど、無傷で白く綺麗です。
とは言え半世紀前の品は品です。写真を良く見て常識のうちで判断して、美品をお求めの方は、ご遠慮願います。

検閲だらけなせいか、作者の多視点性のせいか、ブレまくった、次の時代への未完成の預言の書。
読み方にご注意を。
まず主役のスタヴローギン。革命の幻想を体現する、このスーパーハンサムは、殆ど全く登場しません。そして最後まで何もしません。人呼んで世界文学史上最大の期待外れと呼ばれてます。
代わって大活躍するのが、道化のベルホベンスキ。主人公を看板に革命組織を作りますが、それは実態を見せず忍び寄る白い影でした。
最も重要なのが、この二人は全然主役じゃないことです。
本当のヒーローとヒロインは、
スタヴローギンの母で大金持ちの未亡人、スタヴローギナ夫人と、夫人が一人息子の教育に雇ったベルホベンスキの父親で、民主革命思想家として、世に一晩だけ名を売って消えたステパン親父。
この親父はスタヴローギンとベルホベンスキに何か教育をした育てたとか一切書かれず、四半世紀もの間、プロポーズを待つスタヴローギナ夫人を無視して、小間使いや町娘を引っ掛けては、夫人の金で無為徒食して来た豪の者なのです。
二人が結婚しなかった訳は、スタヴローギナ夫人が反美人の部類に入り、ステパン親父がひどい面喰いだった為、と書かれております。

この革命テロリズムの末路を予言したと言われる悪魔小説は、実際には、カラマゾフ親父に匹敵するこの箸にも棒にも掛からないクソ親父、ステパンの半生を書くところから始まって、彼の野垂れ死と共に終わります。

ベルホベンスキは雲隠れした、と一言で終わり。
エピローグのスタヴローギンの死は、ステパン親父の死にくらべて、百分の一も書れていません。
スタヴローギ夫人は息子の死に何一つ述べず、ステパン親父が最後にナンパした女の人に向かって、
さあコレからの余生は、二人で彼の死を悼み慰め合って生きて行きましょう、みたいなことを言ってます。
コイツはドン・ジョバンニだったのでは?

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